JINを買ったけどJIN:Rにすべきだった話(WordPress有料テーマ購入体験)

Web製作

WordPressでブログを始めるとき、テーマ選びは最初の大きな判断になります。「JINテーマがいい」という評判を見て購入を検討している方もいるかもしれません。

私自身、2024年にJINテーマを購入してすぐに後悔し、別のテーマを購入する事態に陥りました。この記事では、その経験を踏まえてJINテーマの現状と、後継テーマ JIN:R についてまとめています。

約1万円を超える買い物ですので、購入前に一度目を通していただければと思います。

JINテーマの落とし穴

結論として、とにかく重要なのは 「JIN」は旧テーマで、最新テーマは「JIN:R(JINR、ジンアール)」である ことを理解しておくことです。ここが理解できれば80点をとれたも同然です。

現在(2024年9月時点)でも「JIN」を購入できてしまうのが大きな落とし穴です。旧JINを買ってしまうと、最新の機能や使いやすさを逃してしまう可能性が高いです。

JIN:Rのリリース

2022年11月、JIN制作者から後継テーマ JIN:R のリリースが発表されました。注目すべきは、JIN:RがJINとは完全に別テーマとして扱われるという点です。

JIN制作者のひつじさんによる、JIN:Rリリース時の投稿がこちらです。

タイミング的にJINを購入した直後だった方は驚いたと思います。私自身もまさにそのパターンでした。ただ、JIN:Rへの移行はWordPressの新エディタ(Gutenberg)への対応が大きな理由で、テーマとしての進化と考えれば前向きに捉えられます。

旧JINの現在の更新状況

JINテーマの更新情報ページ
JINテーマの更新情報ページ(2024年8月時点)

バージョン 2.800 ではどのような変更が加わったのか、JINの案内ページで確認しました。

JINアップデート情報ページ
JINのアップデート情報ページ(2024年9月時点)— 引用元:jin-theme.com

2024年9月11日時点では、バージョン2.800に関する言及がありませんでした。

現在のJINは積極的な機能開発はしておらず、利用し続けるための最低限の更新のみが行われている状況です。アップデートの頻度や内容は、既存ユーザーにとって重要な情報です。

更新情報に「年」がない問題

加えて気になるのが、更新履歴に「年」の情報がなく月日しか記載されていない点です。

現在のJINは更新頻度が低いため、いつのアップデートなのかが「月日」だけでは判断できません。今年なのか、去年なのか、それとも3年前なのか。エンジニア目線では、こうした基本的な情報の欠落は信頼性に関わると感じます。

JIN:Rの要点を知ろう

ここまでは「JINを安易に購入するのは危険です」という趣旨のメッセージを発してきました。

その一方、後継のJIN:Rはどの程度の変化を遂げているのかも気になると思いますので、以下で整理します。

JIN:Rの世界観(コンセプト)

JIN:Rのコンセプト
JIN:Rのコンセプトページ(2024年9月時点)

「誰でも自サイトのWebデザイナーになれる世界」へ

JIN:Rが目指したのは、誰でも自分のサイトの Webデザイナー になれる世界です。

今までITと無縁だった人、パソコンが苦手な人。

「パソコンに強くてコードをバリバリ触れる人」ではなく、完全な素人でもWebデザインを楽しめるツールにしたい。その想いで創作したのがJIN:Rのテーマです。

公式: JIN:R|初心者の気持ちに寄り添ったWordPressテーマ より引用

JIN:Rは、WordPress初心者が美しいブログを簡単に作れるようにする想いがあるようです。

豊富なデザインテンプレート

実際にデモサイトを参照すると、いくつかの美しいデザインのサンプルが示されています。

辛口でコメントするならば「ある程度同じ構造で色が違うだけのデザインも多い」とは思いますが、JIN:Rでどのようなブログ(またはWebサイト)が作れるのかを理解するには十分な量です。

JIN:Rデモサイト一覧
JIN:Rのデモサイト一覧(2024年9月時点)

コーポレート用(企業サイト向け)のデザインパターンも若干ながらサンプルがあります。

コーポレート向けデモ
企業サイト向けのデザインパターン(2024年9月時点)

JIN:Rの進化ポイント

Gutenbergエディタとの相性抜群

JIN:Rは最新のGutenbergエディタに完全対応しています。

旧JINでもGutenbergエディタは使えますが、ボックスデザインなどを挿入しようとすると覚えることが多く、手間がかかります。JIN:Rなら直感的な操作で美しいデザインのページが作れます。

例えば、装飾ボックスを挿入する場合を比べてみます。「アイコンボックス」というブロックを利用するとこのように選べます。

JIN:Rのアイコンボックス選択画面
JIN:Rのアイコンボックス選択画面(2024年9月時点)

旧JINの場合:

  • ショートコードを覚える必要がある
  • プレビューを確認しながら微調整が必要
  • 操作に慣れるまで時間がかかる

JIN:Rの場合:

  • ブロックから簡単に選択できる
  • 視覚的に確認しながら編集可能
  • 直感的な操作で初心者でも簡単
JINとJIN:Rの操作性比較
JINとJIN:Rの操作性の違い

感動ポイント:有料記事や月額課金コンテンツを販売可能

有料記事販売というとnoteなどのサービスを思い浮かべるかもしれませんが、JIN:Rを使えばブログ内で有料記事販売ができます。

決済の仕組みは Stripe を利用していて、手数料は Stripe に支払う3.6%のみです。

「手数料がとられるのか」と思うかもしれませんが、他のプラットフォームと比較すると印象が変わります。

  • YouTube配信者向けのスパチャは、YouTubeに30%の手数料が差し引かれます
  • noteでコンテンツ販売をしても最低10数%〜の手数料が差し引かれます

コンテンツを販売する際に引かれる手数料 – noteヘルプセンター

有名プラットフォームを利用したら10%以上の手数料がかかるのは当たり前のことです。3.6%の手数料だけで決済の仕組みを導入できて、独自のデジタルコンテンツを販売できるというのは手頃な価格設定です。Googleアドセンス、アフィリエイト以外にブログの収益化の手段が増えるのは嬉しいことです。

これがテーマの機能として提供されていると知った時には感動しました。

公式: JIN:Rでの「有料コンテンツ」の導入方法!オリジナル商品販売の流れと注意点|JIN:R MANUAL

有料コンテンツの紹介
JIN:Rの有料コンテンツ機能紹介ページ(2024年9月時点)

わかりやすく言えば「有料noteのようにオリジナル商品を販売できて、しかも販売手数料も業界最安クラス」のサービスです。

有料コンテンツブロックの設定
有料コンテンツブロックの設定画面(2024年9月時点)

設定するとこのように「有料コンテンツ」のブロック下に置いたアイテムは、 購入者だけしか見れなくなります。

有料コンテンツの表示例
購入者限定コンテンツの表示例(2024年9月時点)

ちなみに Stripe は広く知られたサービスで、様々な事業者が利用しています。よくよく決済画面を観察していると、オンラインでの商品購入やアプリのサブスクリプション購入など、あらゆるところで Stripe の画面を目にします。オンライン決済を頻繁に利用される方は既に目にしたことがあるかもしれませんので、今後も決済画面や領収証を観察してみると、意外なところで見かけるかもしれません。

JINとJIN:Rの料金体系の違い

最後に気になるのは価格です。後発のJIN:Rは、旧テーマのJINに比べると5,000円高い値付けになっています。

日本のWordPress有料テーマ市場で見ると、19,800円という価格は「安くはないが、高すぎるというわけでもない」という帯です。

1回の購入で複数サイト・永年利用できるという点では旧テーマJINと同じ条件です。

テーマ名価格販売ページ
JIN14,800円WordPressテーマ「JIN」ダウンロードページ|JIN(ジン)
JIN:R19,800円WordPressテーマ「JIN:R」のダウンロード|JIN:R

JINの方が5,000円安いから様子見……?

少しでも安くしたい気持ちはわかりますが、 「JIN:Rが高いから一旦はJINを買う」はお金の無駄です 。最初は1円でも安くしたい・様子見をしたいと考える場合、無料テーマの Cocoon から始めるべきです。

そのうえで、無料テーマを脱して有料テーマを利用したくなったらJIN:Rにステップアップするのがよいと思います。

繰り返しますが、「一時的に旧テーマのJINで凌ぐ」というのは無駄なステップなのでお勧めできません。

まとめ

JIN:Rは、旧JINの良さを引き継ぎつつ、現代のWordPress環境に最適化された完成度の高いテーマです。初心者でも使いやすく、プロフェッショナルな見栄えのブログが簡単に作成できます。

テーマ選びに迷っている方は、旧JINではなくJIN:Rを選ぶのが合理的です。開発チームの情報発信をチェックしておくと、常に最新の状態でブログを運営できます。

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