テキストを入力するだけで高品質な図解を生成してくれるAIツール Napkin AI について、特徴と使い方をまとめています。
私自身、文章を書くのは苦にならないものの、図解となるとセンスも時間も足りず後回しにしがちでした。Napkin AIはその課題をかなり手軽に解決してくれるツールです。
Napkin AIとは
Napkin AIは、人工知能を使って高品質な図解を自動生成するツールです。その名前の由来は、ナプキンにサッとスケッチを描くような気軽さで図解が作れることから来ています。
この名前がそのままコンセプトを表しています。
- シンプルさ — 複雑な技術的知識を必要とせず、誰でも直感的に使えます
- 即興性 — テキストを入力するだけで、素早くアイデアを視覚化できます
- 視覚化 — テキストを図解やチャートに自動変換します
Napkin AIの使い方イメージ
言葉だけで特徴を説明してもイメージがわきづらいので、実際の画面を見ていきます。
ログイン
Googleアカウント、またはメールアドレスでログインします。
2つの生成モード
[New Napkin] ボタンをクリックすると2つのメニューが出てきます。
- Draft with AI : キーワードやプロンプト(AIに書かせたい指示)を与えて、記事を生成してくれます
- Blank Napkin : AIによる記事生成をせずに、既存の文章を利用する場合はこちらのメニューを使います
Draft with AI:文章生成機能は少々物足りない
タイトルを「Napkin AI で高品質な図解を高速自動生成:ブログ記事の質を向上しよう」と与えて、記事を書いてもらいました。
正直なところ、ちょっと物足りないです。プロンプトが簡潔すぎるという理由もありますが、プロンプトを詳細に記載してももう少しまともになる程度で、Claudeを利用した時の体感と比べると文章力はやや劣る印象でした。
Blank Napkin:既存文章を用いた図解生成に感動
次に、既存の文章を用いて利用してみます。
[Blank Napkin] メニューを開くと、ただの空のノートが開きます。ここに文章を貼り付けます(この記事の例では、先ほどAIで自動生成した文章を再利用しています)。
青い雷アイコンボタンから図解を自動生成
ここからがNapkin AIの真髄です。
文章を記載し、段落にマウスをあてると、左側に青い雷アイコンが表示されます。これをクリックします。
なにやら生成しています。
図解がでてきました。そして画面左に表示されている吹き出しが何やら選べそうなUIをしています。マウスカーソルをもっていくと……
このように複数のバリエーションから図解を選択することができます。
同じ表現でも、複数のデザイン案があります。
Napkin AIを使ったブログ記事の質向上術
Napkin AIを活用することでブログ記事の質を大幅に向上させることができます。具体的な活用方法をいくつか挙げます。
- 複雑な概念の可視化 : 難しい概念や抽象的なアイデアを図解で表現することで、読者の理解を助けることができます
- データの視覚化 : 統計データやアンケート結果などを、グラフや図表で表現することで、情報をより印象的に伝えられます
- プロセスの説明 : 手順や流れを図解で示すことで、読者が実際に行動を起こしやすくなります
- 比較・対比 : 複数の選択肢や概念を並べて図解化することで、違いや特徴を明確に示すことができます
- ストーリーテリング : 記事の流れを図解で表現することで、読者の興味を引き付け、最後まで読んでもらえる確率が上がります
Napkin AIが生成した図解は「使える」のか
このような生成画像に対して「ワンパターンすぎて使えない」という意見も出てくるだろうと思います。
確かに一理ありますが、私の見解は 「効率性を考えると十分すぎる出来である」 です。
私自身も大企業で仕事をするにあたってプレゼンテーション資料を散々書いてきましたが、図解は圧倒的に「それっぽさ」が出ます。同じことを言うにしても文字だけで説明するのか、適切に図解を用いて説明するかで、読み手の印象が全然変わってきます。
読み手も人間なので、気分や時間帯によっては長い文章なんて読みたくないわけです。けれど、図解になっているだけで「なんとなく理解した気になれる」ので、読むための労力を格段に下げることが可能です。
なので「図解そのものが正確であるのか」という視点の他に「図解では大したことは言っていないけど読みやすくなるかどうか」という目線があると思っていて、後者の点においてはNapkin AIは十分すぎる相棒になると感じています。
ただし、生成される図解のバリエーションは限定的です。複数の記事で使っていると、どうしても似たようなレイアウトやアイコンが繰り返され、既視感が出てきます。読者が「またこのパターンか」と感じてしまうと、せっかくの図解も逆効果になりかねない点は弱点と言えます。
Napkin AIを使う上での注意点
Napkin AIは非常に便利なツールですが、使う際には以下の点に注意が必要です。
- 著作権の確認 : 生成された図解の著作権について、利用規約をよく確認しておく必要があります(後述)
- 過剰利用に注意 : 図解は効果的ですが、使いすぎると逆効果になる場合もあります。適度な使用が望ましいです
- 内容の確認 : 生成された図解の内容が正確かどうか、必ず確認する必要があります
著作権や個人情報の保護の観点
生成AIを使う時には、生成物の権利や、生成元の情報の取り扱いが気になります。
結論としては、「生成物をブログ等の執筆に利用しても著作権の問題は生じないけれど、インプット情報の機密性には注意が必要」と捉えてよいかと思います。
具体的には以下の通りです。
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個人コンテンツの保護 :
- AIモデルを改善するために入力テキストと周囲のヘッダーを収集する
- 送信されたデータは匿名化される
- 個人コンテンツは非公開のまま
- AIはテキストを視覚的な説明に変換するが、他のユーザーのコンテンツ生成のために保存したり使用したりすることはない
- 独自のアイデアや情報が他のユーザーのビジュアルに表示されることはない
- AIの知識は、ユーザー入力からではなく、基盤となるOpenAIやGoogleモデルから得ている
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AI が生成したオリジナルのビジュアルコンテンツ :
- Napkin.aiが作成したすべてのビジュアルコンテンツはオリジナルであり、社内デザイナーが作成したデザインに基づいている
- インターネットから収集した画像を使用したり、組み込んだりすることはない
- ユーザーが受け取るビジュアルは、入力に基づいた独自の作品となり、既存のインターネットコンテンツに関連する著作権の問題から解放される
まとめ
Napkin AIを活用することで、複雑な概念の可視化、データの視覚化、プロセスの説明、比較・対比、ストーリーテリングなど、様々な場面で効果的な図解を手軽に作成できます。テキストだけのブログよりも視覚的な豊かさが向上するのは間違いありません。
図解が苦手だった方にとっては新たな武器になりますし、得意な方にとっても表現の幅を広げるきっかけになります。


